【日付】2011/8/5

【相談者】30代 男性

【相談内容】

10年以上前のこと。二十歳になったばかりの時、女性の勧誘員に会って話しを聞くことになった。会員になれば生涯にわたり会員価格で旅行やショッピングを楽しむことができ、相当得をすると言われ、複合サービスの会に入会した。同時にビデオ教材も買わされた。
月会費3150円は口座引き落としで支払ってきていたがサービスを利用することもなくやめたいと思っていた。退会の申し出をしようと思い1ヶ月半位前、会員カードに印字されているサービス会社の電話番号にかけてみたところ、電話はつながらなかった。

5日前に男性から電話があり、その複合サービス会社を名乗り、会費が値上がりすると言われた。やめたいと思っていたと伝たところ退会の手続きを説明するからと、ある都市の駅構内喫茶店で会うことになった。

3日前男性と会って話しを聞いたところ、会員登録削除は提携している数千もの会社すべてに行わなければならず、120万円かかる、当社にまかしてくれれば50万円で済む、ただしブレスレットを買った形にしてもらいますと言われた。おかしな話だと思ったが、話を聞き始めてから2時間以上たっており、翌日の仕事が気がかりで早くその場から開放されたくてサインしてしまった。
【回答】

今回のブレスレットの販売は特商法の訪問販売に当たるので書面を受け取ってら8日間以内は無条件で解約ができます。渡された書面にクーリングオフの告知があり、幸い相談者がそのことに気づいての来室でしたので契約解除通知書の発信を助言しました。

ブレスレットの契約書面には複合サービスの会社のことなどは全く書かれておらず、過去の契約情報を何らかの方法で手に入れ、高額な商品を買わせるための作り話だったと思われます。

おかしいと感じたら安易にサインしないこと、帰りたいと思ったときは帰りたいと率直に言いましょう。

電話がかかってきて会って話しを聞くというのはたいへん危険です。まずは断り、回りの人や消費者相談窓口に相談しましょう。

なお、複合サービスの退会手続きについては当該サービス会社の連絡先や住所がわかったので相談者には退会通知を簡易書留で送るように助言。会費の最終支払い月を確認して終了しました。