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会長挨拶

ご挨拶

帯広消費者協会は、昭和40年11月9日に市民会館3階大集会室で誕生しました。

第10代会長 村上 早苗

「消費者協会だより」第1号では、創立時の様子を次のように伝えています。「折悪しく、早い初雪に見舞われ出席の方の出足を心配させる一コマがありましたが、消費者問題に強い関心を持たれている方々の結びつきにより200名の出席を見ることが出来ました」消費者の権利擁護・地位向上に強い意志を持たれた多くの皆様に見守られながら産声を上げたことが窺えます。

顧みますと、帯広消費者協会が活動の一歩を踏み出した昭和40年代は、我が国が技術革新の波に乗って高度成長を推し進めた時期であり、大量生産・大量消費、そして大量廃棄の時代でもありました。

 こうした経済環境の中、「私たち消費者の暮らしは私たちの力で守り高めよう」との考え方のもと、弱い立場にある消費者の生活安定と向上を目指して、帯広の地で活動を開始したことは、大変意義深いものであり、非常に大きな第一歩でした。

 創立当初、任意団体として出発した帯広消費者協会は、活動の充実とともに現在は、一般社団法人として運動を展開するまでに成長いたしました。この間、消費者を取り巻く環境は、高度経済成長時代、バブル経済の崩壊と大きな変化を経験し、消費生活も量から質を重視する社会へと変化してきました。そのような中、悪質商法の複雑・巧妙化をはじめ、輸入食品の増大に伴う残留農薬問題や食品の偽装表示が表面化するなど、様々な消費者問題が浮き彫りになってきました。特に近年においては、高齢者の生活基盤を揺るがす振り込め詐欺や架空請求といった特殊詐欺が多発しており、被害の増加傾向に歯止めがかからない深刻な状況にあります。

 今後、社会経済環境の変化に対応し、消費生活の安定と向上に努める帯広消費者協会の責任領域は広がるとともに、よりよい暮らしを求める地域消費者にとって協会に寄せられる期待は益々高まるものと思います。50年前から多くの人々の手によって受け継がれてきたバトンを、これからも変わらぬ思いで、未来に繋いで行きたいと強く決意する次第であります。

 最後になりますが、50年の歴史を刻むことができましたのも、偏に、関係機関の暖かいご支援をはじめ、歴代の役員並びに多くの会員の皆様方のご協力の賜物であり、ここに改めて、深甚なる敬意と感謝とともに、今後も引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。

一般社団法人帯広消費者協会 会長 村上 早苗

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