Q: 自宅に「インターネットの契約先を変更しないか」という電話がかかってきました。「電話で説明されてもわからない」と言うと、直接家に来て説明すると言われました。「家に来る必要はない」と訪問は断りましたが、どんな契約なのかは書面を送付してもらうことになりました。数日して、全く知らない業者から封書が届き開封してみると契約書面が入っていました。この業者に心当たりはありません。ただ、契約成立日が先日、インターネットの契約先を変更しないかという電話があった日と同じです。この業者と何か関係あるのでしょうか。契約するとは言っていないのに、送付されてきた書面は契約日が書かれていて不安です。このままし放置しておいて大丈夫でしょうか。電話だけで契約になることはあるのでしょうか。 (相談者 60代 男性)

A: まず、契約は電話だけでも成立する場合があり注意が必要です。「契約書面を書いていない」「契約書面に印鑑を押していない」=契約にはなっていない ではありません。 今回のケースを整理すると、契約書面を送付してきたのは契約先事業者、電話をしてきたのは、契約先事業者の代理店だと思われます。契約内容はプロバイダ契約のようでした。基本契約の他に有料のオプション契約も申込したことになっていました。電話勧誘時に代理店とは「契約する」という話しが全く出ていないにも関わらず、後日契約書面が送付されてきたようです。勧誘された時の業者名と、後日届いた封書に書かれた業者名が違えば、なかなか関連しているとは気づきにくく、そのまま放置したり、開封せずに捨ててしまい、後日トラブルが表に出てきた時点で関連があるとわかるケースも多くあります。電話勧誘に限らず、勧誘されても契約するつもりがない時には、はっきり「契約しません」「必要ありません」と断るのは原則ですが、今回のケースのように「契約」という話しが出ていないにも関わらず強引に契約書面を送付されているケースもあります。書面上は契約になっていますので、契約先事業者への対応が必要となります。同様のトラブルにあった場合は、放置せずにすぐに居住地の消費者相談窓口に相談しましょう。