新年あけましておめでとうございます。

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第9代会長 丸谷 誠

昨年を振り返りますと、村上早苗副会長が北海道社会貢献賞を受賞されるという喜ばしいニュースがありました。当協会で長年ご活躍頂いたことはもとより、多方面にわたり消費者の権利擁護にご尽力された功績がこのような形で実を結んだことは大変うれしい限りです。また、8月下旬に襲った台風10号が十勝地方に甚大な被害を及ぼすという暗いニュースもありました。未だ完全復旧には至っておらず、自然災害の脅威を肌身で感じるとともに、日ごろから防災意識を持つことの大切さを思い知りました。

 また、一昨年、帯広消費者協会50周年という大きな節目を迎えましたが、昨年は、51年目という新たなステージの1年目という年でもありました。時代に即した魅力ある消費者協会作りを目指し活性化検討委員会を立ち上げ、これまでの協会活動を振り返るとともに、今後の消費者協会の在り方について、議論を重ねてきたところです。

SNSの普及に伴い、情報発信の手段も多様化し、消費者に関する最新の情報をスピーディーに、かつ、広範にわたり伝達することができるようになりました。このことは啓発の観点からすると非常に喜ばしいことです。他方で、誰でもいつでもどこでも情報に触れられる今の時代、消費者協会の会員でいることのメリットを感じにくくなっているのも現実として受け止めなければなりません。活性化検討委員会での議論を踏まえて、会員の皆様にとって一層魅力ある協会作りを実行することが今年1年の重要な課題であると考えています。

 十勝には12の消費者協会が、全道には74の消費者協会がありますが、伝え聞くのは会員減少及びこれに伴う財政難、会員の高齢化に伴う活動力の低下の話ばかりです。相談センターの相談件数をみれば、いかに、消費者の権利擁護のための活動が重要かは明らかです。当協会においても、ここ数年、会員減少傾向が続いているところではありますが、重要な役割を担っている協会活動の灯を絶やしてはならないと強く感じているところです。

本年におかれましても会員の皆様のご理解ご協力を頂きながら、協会の発展に尽力して参りたいと思います。

一般社団法人 帯広消費者協会 会長 丸谷 誠